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2021年秋の注目映画『シンデレラ』
『シンデレラ』といえば世界一有名な童話といってもおかしくないくらい、誰もが知っているラブ・ロマンス。
でも王子様が迎えに来るのを待っているだけは嫌!自分で未来を切り開きたい!と思う女性も多いのでは?
2021年秋に公開された映画『シンデレラ』は、そんな現代女性の声を反映した映画作品として沢山の視聴者を楽しませています。
古典版『シンデレラ』と2021年版映画『シンデレラ』の違い
古典版『シンデレラ』のあらすじ
継母と継姉にいじめられる不幸なシンデレラが、魔法使いの力を借りて舞踏会に行き、王子様と運命的な恋に落ちる。12時の鐘が鳴る前に逃げ出したシンデレラはガラスの靴を落としてしまうが、王子さまはガラスの靴を頼りにシンデレラを探し出す。そして二人は幸せな結婚をしたのでした。
2021年版の映画『シンデレラ』のあらすじ
シンデレラは、ドレスデザイナーを目指す、負けん気の強い勝気な女性。王子様に求婚されても、「やりたい仕事もないままで王宮に閉じ込められるなんて嫌!」と断ってしまうほど。王子さまは悩みぬいた末に、元々つきたくなかった王位を妹にゆずり、シンデレラと結婚。シンデレラは、ドレスデザイナーと大好きな人の二つともを手に入れる、という現代的なあらすじとなりました。
2021年版映画『シンデレラ』からみる「恋」と「夢」
『シンデレラ』は2015年にも映画化されていますが、その映画でもゴールは「結婚」でした。王子様に見初められて愛されることが最終目標。
でも、この6年だけでも世界は大きく動いています。
女だというだけで、仕事をあきらめなくてもいい。育児や家事も男性と両立すればいい。夢があれば、それを追いかけていい。デザイナーになりたくて手に職をもつほどの力があるなら、サポートする男性がいてもいい。そんな意識が全世界に広がっているのです。
一時代前には、夢物語だった「女性が仕事と恋愛(結婚)を両立すること」「そのために男性側がサポートに入ること」。それが2021年の今では、当たり前のことになっているのです。
もちろん、2021年版の映画『シンデレラ』は、恋も手に入れます。この国で一番尊い身分の男性が、その地位を捨ててまで、『シンデレラ』を求めるのです。
もともと、王子といっても、好きで王位継承者に生まれたわけではありません。英国では、エドワード8世やヘンリー王子のように、王位継承権を捨てて、好きな女性と結婚する選ぶ王族も珍しくありません。
シンデレラ(女性)にとっても、王子(男性)にとっても、恋は幸福の一つであり、その幸福の妨げになるものは二人で乗り越えていけるのだと、2021年版映画『シンデレラ』は伝えているのです。
クイーンやマドンナの名曲や、カミラ・カベロやイディナ・メンゼルの新曲も聞けるので、音楽好きにももってこい。秋の夜長に、大切な人と見に行くには絶好の映画です。
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